調査・診断の重要性――劣化は原因を調べることが大切

マンション・ビルは基本的に鉄筋コンクリート。わたしたちは、無意識のうちについ木造建築と比較して、頑丈な建物だと思いがちです。しかし、マンション・ビルも消耗品の集合体。劣化は時間と共に進行します。

「劣化」というと、傷みが全体的に進むイメージがありますが、マンション・ビルの場合、それは当てはまりません。また、症状としては同じ劣化でも、原因が異なる場合があります。

その劣化、何が原因?

目につきやすい劣化、「ひび割れ」の原因について考えてみましょう。

原因として考えられること
  • 地震などの外力
  • 季節の温度差
  • 素材の耐性の低下
  • 紫外線の量
  • 雨水の量
  • 排気ガスの量
  • 建物の構造上の不具合

劣化の原因にはさまざまなことが考えられますし、原因によって修繕の方法が異なります。たとえば外壁の塗料や材質(有機系塗料、無機系塗料、モルタル、タイルなど)によっても劣化の原因は異なるのです。原因を特定できてはじめて、適切な修繕と建物の長寿命化が実現できるため、修繕の成功は調査にかかっているといえるでしょう。

性質による劣化の違い(タイルの例)
磁器タイル せっきタイル 陶器タイル
水分を吸いにくい 若干水分を吸うが、10~20年では劣化しない 水を吸うため基本的内装用

調査のスペシャリスト=目的修繕のスペシャリスト

マンション・ビルの修繕が成功するか否かは、正確な調査・診断次第です。そのため、現場をよく知る弊社は、調査に力を入れてきました。どういう材料を使っているのか、どんな塗装をしているのか、紫外線量はどうなのか……。

劣化を把握し、その劣化の原因を特定して、原因に適した修繕をする。このような目的意識のはっきりした「目的修繕」こそが、もっとも無駄のないマンション・ビルの修繕方法だといえるのです。

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